Silent Hill fはSteam Deckでプレイ可能ですが、最適なパフォーマンスを得るには手動での設定が必要です。Valveが発表したSilent Hill fのSteam Deck互換性評価と、PC版のシステム要件について詳しくご紹介します。
プレイ可能だが完全な「検証済み」ではない
Valveの公式テストによると、Silent Hill fはSteam Deckでプレイ可能と分類されています。ただし、追加設定が必要なため「検証済み」ステータスは取得していません。ゲームが「検証済み」となるには、フルコントローラーサポート、適切なディスプレイスケーリング、入力反応性、UIの明瞭さ、システム安定性に関する厳格なテストをクリアする必要があります。
テスト結果では、Steam Deckのデフォルトコントローラーレイアウトですべてのゲーム機能が利用可能であり、インターフェースもSteam Deckのボタンプロンプトを正しく表示することが確認されました。ただし、ゲーム内のテキストが非常に小さいため、7.4インチ画面での読み取りが難しい場合があります。さらに、スムーズなゲームプレイを実現するには、グラフィックやパフォーマンス設定を手動で調整する必要があります。
これは特に、当初Steam Deckサポートがなく後からパッチで対応したSilent Hill 2 Remakeと比べると大きな進歩です。公式リリース日が未発表の現状では、コナミはまだ携帯機向けの最適化を行う時間を有しています。
Silent Hill fのPCシステム要件
コナミはSteamストアページでSilent Hill fの公式PCシステム要件を公開し、Steam Deckでの動作予想に関する情報を提供しています。以下は最小および推奨スペックです:
最小要件(720p・30fps・パフォーマンス品質):
- OS: Windows 10(64ビット)
- プロセッサー: Intel Core i5-6600K / AMD Ryzen 3 1200
- メモリ: 8 GB RAM
- グラフィックス: NVIDIA GeForce GTX 1070
- ストレージ: SSD推奨
推奨要件(1080p・60fps(パフォーマンスモード)または30fps(クオリティモード)):
- OS: Windows 10(64ビット)
- プロセッサー: Intel Core i5-11600K / AMD Ryzen 5 5600X
- メモリ: 16 GB RAM
- グラフィックス: NVIDIA GeForce RTX 3060
- ストレージ: SSD必須
Steam DeckのGPU性能はGTX 1060とGTX 1650の中間に位置するため、最小スペックと比べて若干のパフォーマンス低下が予想されます。720p解像度はデバイスのネイティブ解像度と適合しますが、外部ディスプレイ使用時には画質調整が必要になる場合があります。SSDの推奨(将来的には必須)は、互換システムでのロード時間短縮にも寄与するでしょう。
3月13日に開催された最新のSilent Hill Transmissionでは、ゲームの雰囲気やストーリー、デザインコンセプトに関する詳細が公開されました。Silent Hill fは現在、PlayStation 5、Xbox Series X|S、Steam(PC)でウイッシュリスト登録が可能です。正式なリリース日は未発表ですが、継続的なアップデートから完成度の高いローンチが進められていることが窺えます。最新情報は当メディアの関連記事をご確認ください。